ご質問ありがとうございます。ボイストレーナー・プロデューサーの高畑です。
「気持ちを込めて歌え」というと、みんなよく勘違いするんですが、歌い手の気持ちを込めてもダメです。それは歌っている側の単なる自己満足オナニーに過ぎません。素人さんが、悦に入って恍惚したように歌ってるのって、たとえ歌自体は下手じゃなくても、なんかイタイですよね?つまりはそういうことです。
では、気持ちを込めて歌うとはどういうことか?
それは取りも直さず、楽曲をよく理解して表現することです。歌詞の世界や登場人物の気持ちを表現することはもちろん、なぜそのメロディになってるのか?なぜそうアレンジされているのか?など曲そのものを理解して、そこに必要とされる適切な歌唱表現をすることです。曲のオケをよく聴けば、例えば静かな伴奏のところは静かに、伴奏が盛り上がっていくところ、歌の合いの手のように入る楽器のオブリガード、ドラムのフィルインなど、どうやって歌えばいいか?というヒントはオケの中にすべて表現されています。
例えば間奏のギターソロにつないでやるように歌うとか、ギターソロの余韻や空気を受け継いで歌うとか、そんな、曲中での主役交代の時の呼吸の演出のような微妙な表現が大切です。そうやって楽曲を最大限に表現する歌が歌えた時、聴いてる人もきっと感動してくれると思いますよ!
僕のボーカルレッスンでは、レコーディングレッスンも含めて、そういう歌唱表現の部分まで最適に指導させていただけます!