AQUA CUBEのボーカル講師、プロデューサーの高畑です。
ご質問ありがとうございます。
それはもうケースバイケースでいろいろですね。
たとえば…
ここから、ここまではブレスを入れずに一気に!
とか、
逆に、
このフレーズに行く前には短く静かなブレスを!
とか
サビ前のここは、あえて大きめのブレスノイズをいれてみようか!
とかね。要は、休符の歌い方の指示 かな。
あとは、発声法の使い分け。ハイトーンをファルセットで出すのか、地声で張るのか、あるいは、そのどっちか寄りのミックスボイスを使うのか、みたいな?
それから、タイム感の表現。その歌詞はもう少しタメ気味に、とか、ちょいリズム突っ込んでみて?とか。
あとは…子音の発音。たとえば 「XXXが〜」みたいな歌詞で「が」をgの子音を強調して濁音感を強くするか、または鼻濁音で柔らかくするのか??Fの子音から始まる言葉で、もう少し強い印象をつけたいなら、Vに近い発音でやってみてもらう、とか。
こんなちょっとした事だけでも随分と歌の印象は変わりますし、場合によっては歌詞のワードを変更することもあります。
あと、音源作品の制作の時なんかだと、録り方の使い分けなんかも。1曲通しでやるのか、パーツに分けて録って、またそれを別トラックに分けて処理を変えるのか、たとえばBメロとサビの入りをオーバーラップさせるとか、曲のシーンを演出する方法は、録り方次第でいくらでも考えられますよね。
なので、ディレクションする側、歌を教える側も楽曲やシンガー、そして声や歌について、十分に理解していることが必要と思います。
シンガーの性格なんかによっては、それこそ抽象的に「もっと感情こめて!」とか「もっとさらっと」なんてのもアリです。そういう意味でも、そのシンガーの特性や性格をいかに見抜くか?もプロデューサーの腕の見せ所かもしれないですね!
歌おうとされている楽曲をよく研究して、ぜひ実践してみてください😊
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