ご質問ありがとうございます。AQUA CUBE高畑です。
まず、人が聴いて「上手い!」と感じる歌声ってどんなものなのか想像してみます。
自分の経験から、特に一般の日本人の方が一番「上手い」と感じることの多い歌声って、いわゆるブラックミュージックやジャズのシンガーのような「深み」「凄み」「声量」のある、そしてソウルフルな声であり歌唱なんですよね。いわゆる洋楽のカテゴリーだけ見ても、やはり白人のポップシンガーよりも、黒人のジャズやR&Bシンガーの方が日本では高く評価されているように思います。
これが日本の邦楽の中でも同じような傾向はあって、たとえば…宇多田ヒカルさんといきものがかりなら、宇多田さんの方が上手いと思う人が多いのではないですか?(たまたま例として思いついただけで、この比較に他意はありません、念の為)でも、このお二人、歌を評価するいくつかのポイントに注目して、プロデューサー的な耳で判断するなら、ピッチ(音程)の安定感、発声、リズム感など甲乙付け難いと個人的には思います。
質問者さんのおっしゃる鼻声というのは…僕が想像するに、たとえばスキマスイッチのような少し鼻にかけた声で軽いタッチで歌う人のことなのかなーと思いますが、たしかにあの発声や歌い方は、黒人的な迫力満点な歌い方とは対極にあるものなので、聴く人それぞれの「上手さ」の判断基準によっては、ご指摘の通りなのかもしれませんね。でも、実は、あの軽いタッチの歌い方で安定した歌唱をするのって、すごく難しいんですよ?
あとは…そうですね、日本語歌詞の「メロディへの乗せにくさ」にも、日本人にはあまり上手い人がいないと感じられる理由なのかもしれません。
でも日本人にもステキなシンガーはたくさんいますよ!出来るだけニュートラルな耳で楽しんでみてください。
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