ご質問ありがとうございます。AQUA CUBE高畑です。
メロディやコード進行を含めたアレンジ、曲の構成の仕方、使われるサウンドなどには、時代によって流行がありますからね。特に時代によって特色がはっきりしているのがドラムの音作りだと思います。ドラムの音を聞けば、だいたいいつ頃レコーディングされたものなのかわかりますよ。特に80年代半ばぐらいから90年代初頭あたりの、スネアにゲートリバーブをかけたサウンドメイクは、あの時代ならではのものですね。
曲の構成について言えば、80年代末期から90年代初頭…ちょうど昭和から平成への転換期ですね…ぐらいまでは、起承転結のはっきりした曲作りがされていましたが、CMタイアップからヒット曲が生まれるようになった90年代中盤あたりからは、それまでの一曲の中の起承転結を重視した曲作りから、CMで使われる30秒のサビメロのみのインパクトを重視した曲作りに転換します。いわゆる「昭和歌謡」って、曲の頭から歌わないと成立しない曲が多いと感じませんか??それに対して、90年代の、たとえば小室さんの曲などを筆頭としたヒット曲は、サビメロは思い出せても、イントロや出だしの部分のメロも歌詞も思い出せない、なんて人も多いと思います。
あと、昭和歌謡の時代って、作曲や編曲は、専業の作曲家や編曲家が担当することが多かったので、特にアレンジ面でジャズの影響が濃いことも、あの時代の曲の特徴かもしれませんね。
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